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疲れやすい転びやすい歩きにくい

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加齢と

1. 加齢と歩行機能

◾️年齢により減少する歩行機能

年齢を重ねると歩幅は安定性を失い、歩隔は広がります。安定性を失った歩行はエネルギー効率も低下し、疲れやすさの原因となります。国内では歩行をチェックする機関や機械がまだ少なく、患者自身も、周囲も緩やかに進行する歩行機能の低下に気づきづらい、というのが現状です。

50歳から歩幅が減少

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〜40代

〜60代

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2. 歩行機能とフレイル

◾️フレイル=健康な状態と要介護状態の中間の段階。

年齢を重ねていくと心身や社会性などの面でダメージを受けたときに回復できる力が低下し、これによって健康に過ごせていた状態から、生活を送るために支援を受けなければならない要介護の状態に変化していきます。

要介護の前段階を指すフレイル状態は現状と向き合い、予防に取り組むことでその進行を緩やかにし、健康に過ごせていた状態に戻すことができるといわれています。

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予備能力

加齢

健康

前虚弱(プレフレイル)

虚弱(フレイル)

要介護

◾️フレイルと栄養

フレイルは歩行能力が低下だけでなく、嚥下機能を含む全身の虚弱を指します。

※フレイルが進行→舌圧(ものをすりつぶす力)の低下→栄養状態の低下

栄養状態が低下するとあらゆる治療やリハビリテーションの効果が得られなくなるため、注意が必要です。

◾️重症化・再燃予防

フレイルの予防の3本柱として下記が挙げられます

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外に出る気にならない

動かないので食欲が出ない

痛みがつらく運動できない

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3. 歩行速度と間欠性跛行

◾️歩行速度と寿命

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米国で実施された歩行速度と寿命を追跡した研究では、歩行速度が速い方が余命が長いというデータがあります。

1・6メートル/秒で歩行する人の平均寿命は95歳以上

0・8メートル/秒の人は約80歳、0・2メートル/秒の人は約74歳

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歩行速度が遅い、頑張っても早くあるけないのは体のどこかに異常がおきてスムーズな連動運動(=歩行)がうまく行えていないと言われています。歩行速度は1M/1秒以下で速度低下の基準にあてはまります。

歩行速度を維持できるような介入や治療が必要

◾️間欠性跛行

少し歩くと足が痛くなったり、足が痺れたりして歩けなくなったりするが、少し休むとまた歩ける、という場合は間欠性跛行という病気の可能性があります。これは神経や血管に原因があることが多くあります。連続して歩くのが辛い、立っているのが辛い、痛みを感じる、という場合はすぐに受診をして下さい

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歩行

歩いてしばらくすると痛みや痺れが出て、休むと症状が消失

再歩行

◾️6分間歩行

疲れやすい、という実感は人により異なります。これを統一する指標として6分間歩行という検査があります。6分間連続して歩行できない状態は上記の間欠性跛行の可能性もありますので、すぐに受診をして下さい

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4. 様々な要因

◾️身体的な要因

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加齢に伴う身体機能の低下は転倒のリスクを高めます

筋力低下により歩行時の安定性は損なわれ、足を引き上げる動作も難しくなります。うまく足が上がらない状態は段差や障害物につまづきやすくなります。体を動かそうとよりエネルギーを使うため、疲れやすさにもつながります。

◾️環境的な要因

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日常生活の環境も高齢者の転倒リスクや歩きにくさに大きく影響します。

家具の配置が不適切で通路が狭い場合や、滑りやすい床や段差があると、つまづきやすくなります。また、照明が不十分だと障害物が見えにくく、特に夜間は転倒の危険が高まります。さらに、階段や手すりが不備だと昇降時に転倒リスクが増大します。

◾️薬の影響

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高齢者は複数の薬を服用していることが多く、これが転倒の原因となることがあります。

睡眠薬や抗不安薬、降圧薬の服用は、眠気やめまい、バランス感覚の低下を引き起こし、転倒リスクを高めます。さらに、多剤服用による薬の相互作用や副作用も、転倒の危険性を増大させます。

◾️健康状態や疾患

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骨粗鬆症や脳卒中、パーキンソン病などの疾患は、骨や運動機能に影響を与え、転倒や骨折のリスクを高めます。血管や神経系の問題では下肢まで酸素や指令がいきわたらず足が疲れやすかったり、歩きづらさを訴えることがあります。

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5. 自宅でできる対策

① 筋力低下の対策・・・自宅でできるトレーニング

2007年に日本整形外科学会によってロコモティブシンドローム(=運動器の障害のために移動機能の低下をきたした状態)が提唱されました。これの予防として、ロコモ体操やトレーニングの実施が推奨されています。

運動機能の低下はすぐに改善することは難しいですが、自宅でできるトレーニングを続けることで予防や改善を見込めます。

② 適切なフットウエア(靴)の選択

歩行時によりよい足部環境を整えるには、フットウエア(=靴)の選択も大切です。また選択したうえで正しく着用することで、足のアーチを保持し、歩行時の負担を軽減することが可能となります。ここでは当院でお伝えしている靴選びのポイントをいくつかご案内します

​❶調整機能があること

足は夕方にかけて浮腫んだりとサイズの変化があります。それらに対応できるような紐・ベルトの靴が理想です

紐通し用の穴やベルトの本数が多い方が調整がしやすくお勧めです。ゴムやファスナーの靴は大人には勧めません。

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​❶アッパー踵部に強度があり、かかと履き口部が低すぎないもの

アッパー踵部宇井側には一般的にヒールカウンターと呼ばれる芯材が内臓されています。この芯材が弱いと踵が不安定に

なります。また、かかと履き口が低いとやはり踵は不安定になります

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⭕️

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​❶バランスの良い食事の摂取

体は食べた物によって作られます。体をつくるたんぱく質の摂取を心がけましょう。また、ビタミンD値不足は転倒の危険因子と言われ、日本人の8割が不足するというデータもあります。バランスのよい食事や場合によってはサプリメントでの補充も検討しましょう。

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6.当院の検査・治療

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①歩行状況の確認

②内科診察によるお薬の最適化

③リハビリテーション介入

④動脈ポンプ

歩行動作の詳細な解析により問題を抽出

多剤服用(ポリファーマシー)の改善

足病医学に基づくマンツーマンリハビリ(ポダリハ)

動脈のポンピング作用による末梢毛細血管の再生治療

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☑歩行動作のモーション・パターン解析

☑足病医と足専門理学療法士との相互チェック

☑改善のためのリハビリやフットウエアの提案

 

動作の中に現れる特徴から姿勢や生活への影響を抽出。原因を明らかにし改善案を提案致します

・幅広い専門知識と経験を持った内科医の診察

・かかりつけ医と連携した診療

・服用すべき、中断すべき薬剤の検討

まずはかかりつけ医にご相談の上、必要があれば情報連携を行い、よりよい形を提案致します。

・患者目線の治療目標の決定

・バイオフィードバック筋力トレーニング

・数値化された評価や歩行動画を用いた効果の説明

 

※米国足病医と株式会社Rewalkの独自プログラム。歩行解析検査に基づくオーダーメイドリハビリ

・手術をせずに血流の増加が可能

・使用中の血流を3倍にすることが期待

・間欠性跛行や安静時疼痛の改善が期待

・側副血行路の再生を促す

 

※FDA承認機器 

米国医師との連携で自宅レンタルも可能

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