肩・腰の痛み

2.肩こりとは
Q. 肩こりとは?
= 肩回りの筋肉のこわばりやだるさ、重さなどの症状

▶︎頭と腕を支える筋肉の緊張
首回りには様々な筋肉があり、頭や両腕を支える役割を持ちます。
筋肉は緊張(収縮)することで力を発揮しますが、緊張状態が続くと血管が
圧迫され血流が滞ります。血流が滞ると疲労物質がたまり、筋肉は硬くなります。結果として重さやだるさ、こわばりといった、いわゆる肩こりの症状が現れます。
▶︎頭と腕を支える筋肉の緊張

①正常な筋肉の状態
血管内を酸素や栄養が運搬
②緊張した筋肉の状態
血管が圧迫され血流がうっ滞老廃物が蓄積される


②緊張した筋肉の状態
血管が圧迫され血流がうっ滞老廃物が蓄積される
▶︎自宅でできる肩凝り予防
肩こりは筋肉の緊張状態が続くことで症状出現のリスクが高まります。予防のポイントとしては、下記が大切です
①同じ姿勢を長く続けないこと
②血行をよくし筋肉をリラックス状態にさせてあげること

適度な運動・ストレッチ

体を温め、冷えを防ぐ

目をいたわる
(PC作業は休憩も入れて)
3. 腰痛とは
Q. 腰痛とは?
= 腰部を主とした痛みやハリなどの不快感といった症状の総称
▶︎直立2足歩行で上半身に負担がかかることで生じる腰部の痛み
人は2足歩行で移動します。2足歩行では常に頭部を支えながら生活します。
頭部を支え、垂直方向の力を分散させるために人の背骨はゆるやかなS字カーブを描くように並び、おなかの力が腰椎を支えるような仕組みになっていますが、年齢による筋肉量の減少や日ごろの生活習慣によって生理的彎曲が消失またが過度となることで腰痛を発症します。
また、背骨と背骨の間のクッション材となる椎間板が変形することもあり、これらも腰痛の原因となり得ます。

▶︎大きく2つに分類される腰痛
●特異性腰痛
レントゲンやMRIなどで原因がはっきりと特定できる腰痛。
例)椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症
●非特異性腰痛
レントゲンやMRIなどで原因が特定できない腰痛。
普段の姿勢など生活習慣の関連が考えられるが明らかな病変はない
→歩行動作や日常生活での体の歪みが原因
腰痛
姿勢の乱れ
筋力低下
身体を動かさない
痛みがあるからと安静にするのではなく、可能な範囲で体を動かすようにしましょう
▶︎受診?セルフケア? 危険度チェック!

腰痛が出た時、受診したほうがよいか迷いますよね。
2つ以上当てはまる場合は一度受診し、病気が隠れていないかチェックすることをお勧めいたします。


▶︎自宅でできる対策
腰痛予防は腰回りの筋肉を柔らかくしておくことが大切です。また、日常生活の中で少し意識するだけでも予防につながります。以下のポイントを参考に、意識してみましょう。

●座り姿勢を意識する
猫背は腰痛リスクを高めます。座ったときの腰椎前弯を意識。

●正しく物を持ち上げる
物を持ち上げるときは膝を曲げ、腰を丸めすぎないようにしましょう。

●自分に合った寝具を見つける
寝ている時だけ腰が痛い場合は、寝具があっていない場合があります。



●運動習慣の維持
安静にするのは2日程度。適度に体を動かし血流を促します。
●体を温め冷えの予防
入浴やマッサージなどで直接的に患部の血行を促しましょう。
●市販薬の活用
場合によっては市販薬の活用も有効です。痛みが引かない場合は受診下さい。
5. 当院の検査・治療
⚫︎歩行動作の詳細な解析により問題を摘出
☑歩行動作のモーション・パターン解析
☑足病医と足専門理学療法士との相互チェック
☑改善のためのリハビリやフットウエアの提案

動作の中に現れる特徴から姿勢や生活への影響を抽出。
肩こり・腰痛につながる足部の原因を明らかにします
1)歩行状況の確認
2)姿勢・バランスの評価(AIを使用した診断)
⚫︎AIを活用したアプリによる簡易姿勢分析
☑姿勢カルテ導入
☑複数の姿勢での写真撮影により骨格評価
☑その場で結果反映、対策も提案可能
製紙姿勢の中から骨格の特徴をその場で判断
将来なり得るル空くの提言や、当日から実施できる対策
の案内が可能

3)足部だけでない全身のレントゲン検査
⚫︎足部の荷重下レントゲンと全脊椎の撮影
☑足のアラインメントが崩れていないか
☑足の長さの左右差や骨盤の傾きはないか
☑胸椎や腰椎に歪みや変形・関節症がないか
☑腰痛・肩こりの原因となる所見はないか
足部に加えて骨盤、胸椎・腰椎も撮影
→全身の骨格バランスと併せて原因精査を実施

4)関節機能検査の実施
⚫︎理学療法士による関節可動域の詳細検査
☑首・肩・胸椎、腰椎・骨盤・股関節。足部の3つ
☑正常な関節の可動域が保たれているかを検査
☑保たれていないならなぜかを明らかにする
☑現在の症状の原因と解決方法はなにか

主訴に基づき希望部位の検査を理学療法士が実施。
検査結果を基に今後のアプローチ方法を提案する
以下治療
1)対外衝撃派疼痛治療
⚫︎超音波エネルギーを利用し患部の組織に直接アプローチ
・体に針を刺さない(非侵襲)治療法
・注射が困難な場所への実施が可能
・モジュール調整により聞かせどころを調整可能
・収束型による高出力治療が可能
※理学療法士とも連携しアプローチ部位を決定
最小回数での症状改善を目指す
2)筋膜リリース注射
⚫︎薬剤の直接注入により周辺組織の癒着を解除(リリース)
・エコーガイド下で原因部位に直接薬剤を注入
・癒着により制限されていた筋の滑走制限が改善
・筋の滑走制限により生じていた疼痛も改善
※理学療法士とも連携し薬剤投与部位を決定
最小回数での症状改善を目指す
3)装具療法
医療用のインソールは過回内(足が内側に倒れすぎること)の動きを防ぎ、痛みの軽減に役立ち、外反母趾の悪化を防ぐことができます。また回外(足が外側に倒れすぎること)が原因の場合は回外を補正することで小趾側への荷重の集中を防ぎ外反母趾の悪化を防ぐことができます

6. 姿勢矯正効果のあるインソール
▶︎ニュートラルポジションという考え方
インソールで足部矯正、姿勢の改善を期待する場合、足部の骨配列がニュートラルポジションという形で安定することが大切です。
ニュートラルポジション
= 異常な力が加わらない足の姿勢が取れる自然な(足の)関節位置
